FXのカバー取引とは?24社のカバー先・数を比較

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著者:為替カバ 更新日:2024年2月27日

FXのカバー取引とは?24社のカバー先・数を比較

目次
  1. FXのカバー取引とは?
  2. FXカバー取引有無のメリット・デメリット
  3. FX会社のカバー先にはどんな会社がある?
  4. FX会社のカバー形態・カバー先数 比較一覧表
  5. カバー取引先が多くおすすめのFX会社
  6. FX会社はカバー取引で利益を得る?

FXのカバー取引とは?

カバー取引をするFX会社

カバー取引とは、下図のようにFXトレーダーの出した注文を受けると、同じ注文をカバー先金融機関に出すことです。多くの場合、カバー先金融機関は複数あり、その時々でベストプライスを提供する金融機関とカバー取引します。

FXトレーダーが保有ポジションを売却して利益を得ると、FX会社は売却損が出ますが、カバー取引のおかげで金融機関から同額の利益を得ることができます。
なお、カバー取引の方法は、システムによる自動発注と、ディーラーによりカバー先とカバー取引する方法の2種類があります。

カバー取引をしないFX会社

一方、カバー取引をしていないFX会社は、FXトレーダーからの注文を受けてもカバーしないため、FXトレーダーが損失を出すと、そのままFX会社の利益になります。
また、FXトレーダーの利益はFX会社の損失になります。

カバー取引をしていないFX会社

FX会社のカバー形態は3種類


FXカバー取引有無のメリット・デメリット

次に、FX会社のカバー取引有無によるメリットとデメリットを見てみましょう。

FX会社のカバー取引有無によるメリット・デメリット一覧表
カバー取引有無 メリット デメリット
全てカバー取引 FXトレーダーの利益がFX会社の利益につながり、信頼性が高い なし
一部カバー取引 FXトレーダーの利益がFX会社の利益につながり、信頼性が高い なし
カバー取引しない なし FXトレーダーの損失=FX会社の利益となり、信頼性が低い

全てカバー取引

FX会社の利益は、カバー取引による収益が主です。
FXトレーダーとのFX取引によるレートと、カバー先金融機関とのカバー取引によるレートの差が収益です。私たちFXトレーダーがトレードし続けることが、FX会社の収益につながります。

ただ、私たちも利益が出ないとトレードしません。つまり、FXトレーダーの利益がFX会社の利益につながりますので、FX会社は、FXトレーダーに利益を出してほしいと思っています。

一部カバー取引

FX会社の利益は、カバー取引と、FX会社内でのFXトレーダーからの注文の相殺による収益です。FXトレーダーからの売り・買い注文が一定時間内に成立した場合は、カバー取引を行わずにそれらの注文を相殺(マリー取引といいます)します。
その場合、売値と買値の差がFX会社の収益となります。

全部カバー取引と同様、FXトレーダーの利益がFX会社の利益につながります。そのため、FX会社はFXトレーダーに利益を出してほしいと思っています。

カバー取引しない

カバー取引しないため、FXトレーダーの損失=FX会社の利益になります。
逆にFXトレーダーの利益=FX会社の損失につながるため、FXトレーダーに積極的に利益を出してほしくありません

結論

当然ですが、全部カバー取引または、一部カバー取引を行うFX会社でトレードしてください。
カバー取引を行わないFX会社での取引は避けるべきです。


FX会社のカバー先にはどんな会社がある?

FX会社のカバー取引先(カウンターパーティーとも言います)には、大きく分けて銀行業・証券業・金融商品取引業の3種類があります。

銀行業

バークレイズ銀行(イギリス)・三井住友銀行(日本)・サクソバンク(デンマーク)・Bank of America(アメリカ)・みずほ銀行(日本)・三菱UFJ銀行(日本)・Australia and New Zealand Banking Group(オーストラリア)・BNPパリパ(フランス)・クレディスイス銀行(スイス)・コメルツ銀行(ドイツ)・香港上海銀行(香港)など

証券業

OCBC証券(シンガポール)・野村証券(日本)・ゴールドマン・サックス証券(アメリカ)など

金融商品取引業

アイネット証券(日本)・外為オンライン(日本)・ライブスター証券(日本)・Morgan Stanley(イギリス)など

このように、FX会社のカバー取引先は、世界中の会社からなります。


FX会社のカバー形態・カバー先数 比較一覧表

下の表は、日本国内FX会社のカバー形態別のとカバー先数比較一覧表です。

全ての注文をカバー取引するFX会社

カバー先数比較一覧表
FX会社 カバー形態 カバー先数
マネースクエア(M2J) 全てカバー 18
FXブロードネット 全てカバー 7
GMOクリック証券
(くりっく365)
全てカバー 6
アイネット証券(ループイフダン) 全てカバー 4
SBI FXトレード 全てカバー 2
SBI証券FX 全てカバー 1
ひまわり証券(ひまわりFX) 全てカバー 1
OANDA証券株式会社 全てカバー 1

全ての注文をカバーするFX会社の中では、マネースクエアが一番多いカバー先(18社)でした。

一部の注文をカバー取引するFX会社

カバー先数比較一覧表
FX会社 カバー形態 カバー先数
インヴァスト証券
(トライオートFX)
一部カバー 26
外貨ex 一部カバー 26
セントラル短資FX
(FXダイレクトプラス)
一部カバー 24
ヒロセ通商(LION FX) カバー 21
楽天FX 一部カバー 20
マネックスFX プレミアム 一部カバー 20
DMM FX 一部カバー 10
OANDA証券株式会社 一部カバー 10
LIGHT FX 一部カバー 10
マネーパートナーズFXnano 一部カバー 10
マネーパートナーズFX 一部カバー 10
みんなのFX 一部カバー 10
外為オンライン 一部カバー 8
GMOクリック証券FXネオ カバー 5
ゴールデンウェイ・ジャパン カバー 4
サクソバンク証券 一部カバー 1

※ゴールデンウェイ・ジャパン・ヒロセ通商:一部カバーか全部カバーかは非公開

一部カバー取引のFX会社でも、カバーしない取引は基本的にマリー取引のため、FXトレーダーの損失=FX会社の利益ではありません。
※マリー取引:同一通貨の売りと買いを結びつけ、相殺させる取引

そのため、どちらを選んでも「FXトレーダーの損失=FX会社の利益ではない」ことに変わりはありません。
ただし、相場急変時や重要な経済指標発表前後では、システムによる自動発注で「全ての注文をカバー」しているFX会社のほうが安心感があります。

カバー先が多いFX会社のメリット・デメリット

メリット
中には20を超えるカバー先を持っているFX会社もあります。
そのようなFX会社は、多くのカバー先から為替レート配信を受けることで流動性を確保でき、透明性の高い為替レート配信ができる、というメリットがあります。

デメリット
カバー先が多いことのデメリットは、私たちFXトレーダーには特にありません。
ただ、FX会社内でカバー取引を行うディーラーさんにとっては、仕事が大変になるでしょうね。


カバー取引先が多くおすすめのFX会社

マネースクエア(M2J)

カバー取引先が18社と多い上に、全ての注文に対してカバー取引を行います。
マネースクエアのカバー取引先一覧
三井住友銀行(日本)・UBS AG(スイス)・モルガン・スタンレー(イギリス)・野村証券(日本)・コメルツ銀行(ドイツ)・ゴールドマンサックス証券(イギリス)・クレディスイス銀行(スイス)・
JPモルガンチェース銀行(アメリカ)・香港上海銀行(香港)・Citibank(アメリカ)・バークレイズ銀行(イギリス)・三菱UFJ銀行(日本)・みずほ銀行(日本)・バンクオブアメリカ(アメリカ)・BNPパリパ(フランス)・スタンダードチャータード銀行(イギリス)・ステート・ストリート銀行(アメリカ)

主な通貨ペアのスプレッド
米ドル円 豪ドル円 NZドル円 ランド円 トルコリラ円
1.0銭 6.0銭 8.0銭 3.0銭 8.0銭

詳細はマネースクエアの公式サイトでチェックしてください。


FX会社はカバー取引で利益を得る?

実はFX会社は、カバー取引による利益も狙えます。

例えば、私たちFXトレーダーに提示するスプレッドが1.0銭の場合、カバー取引先で1.0銭よりも狭いスプレッドを見つけることができれば、それがFX会社の利益となります。

逆に、1.0銭よりも広いスプレッドしか見つからない場合、FX会社の損失になります。

そのため、スプレッド原則固定でアピールしているFX会社は、私たちには魅力がある反面、FX会社にとっては、提示スプレッドが狭いほど、かなりのリスクを取っています。


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