アメリカドル(米ドル)円の見通し(今後)を過去10年チャートで予想

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アメリカドル(米ドル)円の見通し(今後)

こんにちは、為替カバです。
米ドルは世界で最も取引量が多い、基軸通貨です。
※基軸通貨:国際通貨の中で中心的な役割を持つ通貨
さらに2015年以降、米ドルの政策金利が上昇しており、今後も上昇が見込まれるため、FXスワップトレーダーにも注目されつつあります。

そこで、米ドル円の今後の見通しについて、以下の点を調べながら予想しました。


アメリカドル(米ドル)円の過去10年のチャートで値動きを考察

米ドル円を長期間保有する場合、気になるのが過去の値動きです。
そこで、過去10年間米ドル円がどう推移してきたのか、為替チャートで確認しました。
特に、為替レートが大きく動いた原因を調べることで、今後の見通しをある程度予測することができます。

米ドル円過去10年のチャート

上の図は、米ドル円の過去10年の為替チャートです。
特に大きな値動きが6回発生しています。

①2008年9月~2009年2月の米ドル円暴落相場
100年に1度と言われる、世界金融危機の影響で、比較的安全とされる円が買われ、多くの高金利通貨が暴落しました。(米ドルの政策金利は当時2.00%です)

この影響で米ドル円為替レートは、2008年9月~2009年2月にかけて、108.43円→89.69円と、20円近く下落しました。

②2010年5月~2010年11月の米ドル円下落相場
ギリシャの財政赤字を皮切りとした欧州不安の高まりで、安全資産とされやすい円に資金が流入しました。

そのため米ドル円の為替レートは、2010年5月~2010年11月にかけて94.02円→80.35円と、約15円下落しました。

③2012年10月~2013年6月の米ドル円上昇相場
・安倍氏の首相就任で市場の政策期待が高まり、リスクオンムードが強まった
・黒田日銀総裁が就任し、期待インフレ率を2%にまで高める新金融緩和策を打ち出した
・アメリカの量的金融緩和政策
という、ドル高(円安)要因が発生し、米ドル円の為替レートは2012年10月1日~2013年6月にかけて77.94円→100.54円と、20円以上上昇しました。

④2014年7月~2015年1月の米ドル円上昇相場
日銀が追加の金融緩和に動く一方、FRB(米連邦準備制度理事会)は緩和縮小に動いた影響で、米ドル円の為替レートは2014年7月~2015年1月にかけて、101.31円~119.71円まで20円近く上昇しました。

⑤2016年2月~2016年8月の下落相場
「中国経済の先行き不安」「イギリスのEU離脱」「原油安」から、市場はリスクオフとなりました。
※リスクオフ:リスクを取らずに安全な資産に資金が向かいやすい相場状況

そのため米ドル円の為替レートは、2016年2月~2016年8月にかけて、121.21円→102.39円と20円近く下落しました。

⑥2016年11月~2017年2月の上昇相場
2016年11月、アメリカでトランプ氏が大統領に就任し、トランプ政策への期待感からアメリカ株高が進み、リスクオンの状態になりました。
※リスクオン:リスクの高い投資で積極的にリターンを求めようとする動き

そのため米ドル円の為替レートは、2016年11月~2017年2月にかけて101.35円~117.33円まで15円以上上昇しました。

このように過去10年の米ドル円の為替チャートを振り返ると、世界経済の先行きに反応して動きやすいことがわかりました。(リスクオン→ドル高・リスクオフ→ドル安)


アメリカドル(米ドル)円の史上最安値と、その原因

NZドル円の史上最安値は、2011年10月の1米ドル=75.54円です。
原因は、ギリシャ発の金融危機で世界的な金融不安が発生したことです。

最安値からも、米ドル円の為替レートは世界経済の影響を大きく受けることがわかります。


アメリカ国内のGDP(経済)成長率見通し

さらに、GDP世界第1位のアメリカ国内の経済成長率も調べました。

アメリカの経済成長率
2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
-0.29% -2.78% 2.53% 1.60% 2.22% 1.68%
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
2.57% 2.86% 1.49% 2.30% 2.86%

2008年・2009年は世界金融危機でマイナス成長でしたが、それ以外はプラス成長です。

さらに、IMFによる今後のアメリカ経済成長率の見通しを日本と比較しました。

アメリカの経済成長率の見通しを日本と比較
2019年 2020年 2021年 2022年
アメリカ 2.5% 1.8% 1.7% 1.7%
日本 0.9% 0.2% 0.7% 0.6%

アメリカの経済成長率の予測は2%前後とそれほど高くありませんが、日本より高い数字で推移すると予想されています。


アメリカ政策金利は為替に影響する?

米ドル円は取引量が一番多い通貨で、為替相場は非常に多くの要因から動きます。
当然、政策金利も要因の1つです。

下の図は米ドル円の為替レートと政策金利の相関図です。
2008年~2009年にかけて政策金利が下がった際は、米ドル円も下落しています。
一方、2015年~2018年の政策金利上昇時も、米ドル円は下落しています。

これらのことから、長期で見ると政策金利と為替レートの間に、相関関係はありません。
詳しくはこちらです
アメリカ政策金利の推移と見通し 為替レート(米ドル円)への影響


2019年アメリカドル(米ドル)円の今後の見通しは?

米ドル円の今後の見通しを予想する前に過去の為替相場を振り返ってみましょう。

過去1年の米ドル円為替相場はレンジ相場

直近1年の米ドル円為替相場は、104円台から113円台まで行き来する、方向感のないレンジ相場でした。

米ドル円2018年5月~2019年5月の為替レート

テクニカル指標から見た米ドル円為替相場

4月末時点のボリンジャーバンドでは、現在の米ドル円為替レートは、3週連続で終値が+1σ以上+2σ以下の間で高値圏が続いていて、まだ下落の兆候(終値が+1σを下回る)は見えませんでした。
※黄色の領域は+1σ以上+2σ以下、-1σ以下-2σ以上の領域

2019年4月 米ドル円 ボリンジャーバンドによるチャート(週足)

一方、5月末時点のボリンジャーバンドでは、現在の米ドル円為替レートは、+1σを下に突き抜けた後、一気に-1σ以下-2σ以上の領域まで3週連続でとどまっています。

今後は、-1σを上に突き抜けたところが買いの狙い目です。
※黄色の領域は+1σ以上+2σ以下、-1σ以下-2σ以上の領域

2019年5月 米ドル円 ボリンジャーバンドによるチャート(週足)

米ドル円関連ニュース

最近米ドル円に影響を与えたニュースは以下の通りです。

米ドル円の為替相場に影響を与えた最近の主なニュース
日付 ニュース NZドル円
為替相場
2018年
2月5日~
2月8日
米国のNYダウ平均が暴落し、各国の株に連鎖する世界同時株安が発生
→2年以上好調だった株式市場に調整が入ったのが主な理由
米ドル安
(円高)
3月1日 トランプ大統領が「鉄鋼に25%・アルミニウムに10%の関税」と発言
→貿易戦争が予想されることから、投資家のリスク回避姿勢が強まる
米ドル安
(円高)
3月28日 5月の米朝首脳会談に続く、6月の日朝首脳会談の可能性を受けた
朝鮮半島の地政学リスク後退観測
米ドル高
(円安)
4月23日 米10年国債利回りが約4年半ぶりに2.99%まで上場 米ドル高
(円安)
5月23日 米中貿易戦争リスクが再燃し、米朝首脳会談への期待感が薄まった 米ドル安
(円高)
6月1日 非農業部門雇用者数が予想の19万人を上回る22.3万人
失業率は3.8%と約18年ぶりの低水準
→アメリカ経済の好調さから、市場はリスクオンの状態
米ドル高
(円安)
10月11日 米中貿易摩擦の再燃から、世界的な株安となり投資家心理が悪化 米ドル安
(円高)
2019年
1月3日
日本が祝日で休場なのに加え、朝方の商いが薄い時間帯に
売りが膨らみ短時間で104.87円まで暴落
米ドル安
(円高)

米ドル円の今後の見通しまとめ

過去のニュースを参考に 、ドル高要因・ドル安要因を抜き出しました。

ドル安(円高)要因
・米中貿易戦争のリスク
・シリア情勢の地政学リスク
・米ドルの政策金利 利上げ打ち止め

ドル高(円安)要因
・基本的に世界経済が好調
・米ドルの政策金利上昇
・朝鮮半島の地政学リスク後退

これらのことから、ドル高・ドル安どちらの要因も、それだけで一方的に動く強い要因はなく、為替レートは横ばいを維持するものと思われます。
よって今後1年の米ドル円為替レートは、105円~115円と予想します。
(2019年5月29日時点)


米ドル円の見通しに関係なく、高いスワップ益を受け取るには?

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