オーストラリアドル(豪ドル)円のチャート分析と今後の見通し(予想)!

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オーストラリアドル(豪ドル)円のチャート分析と今後の見通し

オーストラリアドル(豪ドル)は外国為替市場において人気のある外貨で、その通貨コードはAUDです。

オーストラリアは、石炭・石油・天然ガス・ウラン等の天然資源をはじめ、金や亜鉛、小麦・羊毛などの資源が豊富な世界屈指の資源大国です。資源大国であるオーストラリアは、国内で「資源」を産出し、それらを諸外国へ輸出している資源輸出国であり、その通貨は「資源国通貨(コモディティ通貨)」と呼ばれています。

国の主だった収入源が諸外国への資源の輸出ということから、資源国通貨は輸出先の経済の影響を受けやすい通貨であるという特徴があります。

この記事では、その豪ドルの魅力や特徴、また過去のチャート分析から現在、そして今後の見通しを紹介していきます。

目次

1.オーストラリアドル(豪ドル)は資源国通貨!特徴や魅力をご紹介

豪とはオーストラリアのこと、すなわち豪ドルとはオーストラリアで採用されている通貨のことです。

同じ「ドル」と呼ばれることから、アメリカドルと区別するためにそれぞれ米ドル、豪ドルと呼び分けられています。

外国為替市場で人気の高い通貨ですが、果たしてその特徴や魅力はどういったものなのでしょうか。

1-1.オーストラリアドル(豪ドル)の特徴

オーストラリアは、石炭や石油、小麦や羊毛、天然ガスなどの資源が豊富な世界屈指の資源大国で、輸出主要国です。そのため、豪ドルは「資源国通貨(コモディティ通貨)」ともいわれています。

資源国通貨は資源輸出への依存度が高いといわれ、世界経済が低迷して資源需要が落ち込むことや、資源の需要と供給の関係による原油の価格変動などの資源価格や輸出先の国の経済状況により、影響を受けやすい傾向があります。

オーストラリア経済は中国が最大の貿易相手国なので、豪ドル相場は中国の景気動向の影響が大きいのです。

また、為替相場において高金利なのはたいてい後進国という傾向がありますが、豪ドルの金利は先進国のなかでは高金利であり、運用先として人気があります。

1-2.オーストラリアドル(豪ドル)の魅力

豪ドル投資の魅力は金利の高さにあります。過去に10%以上もの高金利で取引されていたときのことを考えると、リーマンショック以降、低下してはいるものの、先進国の通貨の政策金利としては、直近で1.50%と高水準であることが最大の魅力です。

高金利の国というと、後進国や、情勢的に不安定気味な国が多いのですが、その点天然資源に恵まれている資源輸出国であるオーストラリアは政治的にも経済的にも安定していて、不安要素が少ないことも特徴です。

コアラやカンガルーなどの自然環境に恵まれたオーストラリアは、治安的にも安定しており観光収入もあります。

資源輸出国であるオーストラリアは特に中国への輸出が多いので、その通貨は中国経済の影響を受けやすくなっています。また、同じく資源輸出国である近隣国のニュージーランドの経済の影響も受けやすく、ニュージーランドドルの変動の影響を受けやすい特徴があります。


2.オーストラリアドル(豪ドル)のリスクも押さえておこう!

先進国通貨の中では高金利を維持している豪ドルにもリスクがあります。

それは、先進国通貨の中では為替変動リスクが一番高いということです。
資源国通貨は輸出先の経済状況に影響を強く受けることも、為替変動リスクが大きい原因となっています。ここでは、そうしたリスクについて説明していきます。

2-1.世界経済の影響を受けるリスク

確かに豪ドルは主要先進国通貨の中では高金利ではありますが、為替変動リスクが一番高い状態で推移しています。変動の主な理由は、資源輸出国であるということです。

輸出がメインであるということは、輸出先の国の経済状態が悪くなると輸出しようと思っていた資源が輸出できなくなります。

輸出できなくなると、重要と供給のバランスから輸出すべき資源の価格が下落してしまいます。

たとえば、主要輸出国である中国の経済事情が悪化して、輸入量が減れば資源の価格が値下がりし、オーストラリア経済全体に大きな影響を与えることになります。

このように、中国以外の輸出先を含めて、世界経済全体の景気の動向に影響を受けやすいといえます。 また、リーマンショック以降、オーストラリアの中央銀行がリスク回避のため利下げを続けたことが、高金利だった豪ドルの金利が下がった直接の原因です。

2-2.資源国通貨としてのリスク

このように、資源国通貨であるということは、中国をはじめとする、輸出先の経済状況などの世界経済の影響を多分に受けやすいというリスクがあるのです。

輸出が停滞すると資源物の価格が下落し、オーストラリアの経済全体に悪影響を及ぼします。このことも、豪ドルの為替変動リスクが、主要先進国通貨のなかで最大となっている理由でもあります。

世界全体の経済状況の不安定さを受け、危険回避のために先進国通貨としては高金利であった豪ドルも、リーマンショック以降、オーストラリアの中央銀行が利下げを続けていることで、金利が低調な状態を推移しています。

全体として市場規模自体が小さい資源市場は、資源価格の変動が顕著になりがちで、その資源価格との連動性が豪ドルの為替変動リスクを大きなものとしています

このように、豪ドルは高金利という魅力が大きく低下していることに加えて、為替変動リスクは引き続き高い状態です。

一方、為替投資で利益を上げる目的を持ってみると、他の世界の先進国通貨の金利がほぼゼロに近いところまで落ち込んでいる中、豪ドルは明確にプラスの利益を確保できるとして、その希少価値は高まっています


3.オーストラリアドル(豪ドル)相場が変動しやすい要因は?

オーストラリアは政治的にも経済的にも安定しており、不安要素が少なく、情勢が安定している国であることが特徴です。

にもかかわらず、豪ドルの為替相場の変動リスクは、主要先進国通貨の中で最大になっています。その主な要因は何なのか見ていきましょう。

3-1.資源価格

オーストラリアは広大な土地を持ち、石炭や石油・鉄鉱石、天然ガスなどの資源が豊富な世界屈指の資源大国です。その経済は主に資源の輸出によって支えられています。

国内の自然を活かした観光産業などもありますが、やはり国の経済を支えているのは主として豊富な資源の輸出産業です。

前述してきたように、全体として資源輸出への依存度が高いこともあり、最大の輸出国である中国をはじめとした、世界経済の低迷で資源そのものの需要が落ち込んでしまった場合、オーストラリア経済も連動してしまい、トータルとしてマイナスの影響を受けやすくなります。

次に、オーストラリア国内の産業構造です。

産業構造の割合
第三次産業 70.9%
第二次産業 26.9%
第一次産業 2.2%

産業構造の内訳
金融・保険業 9.5%
鉱業 9.5%
卸売・小売 9.1%
建設業 8.3%
運輸・通信業 8.0%
製造業 6.3%
専門職・科学・技術サービス 6.2%
農林水産業 2.2%

(2015-16年度のGDP産業別シェア、出典:豪州統計局)
第三次産業の割合が高く、明らかに先進国型の経済構造です。

また、貿易額及び主要貿易相手国、主要貿易品目は以下のようになります。

オーストラリア貿易額
貿易総額 輸出総額 輸入総額
6,726億豪ドル 3,303億豪ドル 3,423億豪ドル

オーストラリア主要貿易相手国
貿易相手国 輸出相手国 輸入相手国
第1位 中国23.1% 中国28.3% 中国18.1%
第2位 米国9.6% 日本11.7% 米国12.7%
第3位 日本9.1% 米国6.3% 日本6.6%

オーストラリア主要貿易品目
輸出 輸入
第1位 鉄鉱石16.3% 個人旅行サービス8.3%
第2位 石炭12.8% 乗用車6.4%
第3位 教育関連旅行サービス
(留学関連など)6.6%
精製油4.3%

(2016年、財・サービス、出典:豪州外務貿易省統計)
輸出入とも中国との取引がメインで、資源と観光サービスの輸出入が目立ちます。
このように、輸出入の貿易相手国が偏っており、こうしたことも貿易相手国の経済状況に左右されがちな原因です。

また、資源市場は市場規模が小さいため変動性が高く、世界全体の市場経済の影響を受けやすいということも、資源価格の相場が変動しやすくなってしまう要因です。

3-2.相場の特徴

豪ドル相場の主な変動要因として、

があげられます。

一つ目の「RBA(オーストラリア準備銀行)の金融政策」では、高金利通貨であることが特徴の豪ドルは、銀行の金利の動向に大きく影響されるということを表しています。毎月第一火曜日の「金融政策委員会」にて金融政策が発表されるので、豪ドルの相場を読むには注目しておく必要があります。

二つ目は「資源価格の動向」です。輸出品目のうち多くを占める鉄鉱石や石炭の価格がオーストラリア経済の根幹をささえています。そのため、相場には資源価格の影響が顕著に現れます。

三つ目は「中国経済の動向」があります。輸出・輸入共に取引量第一位の中国の経済動向はやはり無視できないものになります。仮に中国経済で「バブル崩壊」のようなことが起こり、急に輸入量が激減するなどしたら、資源価格が大幅に下がるなどの大きな影響が出てしまい、それに連動してオーストラリア経済全体に大きな影響を与えてしまいます。

最後の「ニューヨーク株式市場の動向」は、オーストラリア市場の世界市場における位置づけに繋がる話です。ニューヨーク株式市場の動向は、豪ドル相場に直接的な影響を与える中国市場の動向に大きな影響を与えます。

また、玉突き事故のように、ニューヨーク市場、中国市場連動の影響だけではなく、ニューヨーク市場の動向によって世界的な市場のリスクの高まりが懸念されるようになると、未だリスク通貨として位置する豪ドル相場は、売られる傾向が強まります。

その際、豪ドル相場と円相場にも、特徴的な相関関係が発生します。
低金利の円はリスク回避局面で買われやすく、リスク通貨としての側面もある豪ドルは、高金利なので危機の際に資源価格も下がるため売られやすいという事になり、円と豪ドルは真逆の為替の動きをするため、相場は大きく変動しやすくなります。


4.オーストラリアドル(豪ドル)と主要通貨の見通しは?

主要通貨とは、メジャー通貨または国際通貨などと呼ばれ、国際的な市場(マーケット)で取引される通貨のことで、貿易決済などに使われることも多い通貨です。

具体的には、米ドルやユーロ、日本円、英ポンド、スイスフランが該当しますが、これに加えて、豪ドルとカナダドルを含めるという考え方もあります。 ここでは豪ドルと主要通貨の見通しを解説していきます。

4-1.オーストラリアドル(豪ドル)と元の見通し

豪ドルは、非常に強く中国の経済に影響されるため、「疑似人民元」ともいわれているほどです。これは、中国経済指標が好調になれば相場が上がり、低調になれば相場が下がることに由来しています。

そのため、為替取引の自由度が低い人民元のかわりに豪ドルが取引されることが多いのです。下がり傾向が続いている中国の経済は下げ止まりと見られていますが、今後は緩やかに上向きになる可能性があるとも見られています。

その結果として、中国の経済に影響されるため疑似人民元ともいわれる豪ドルも、その動きにつられて上向きになるという見通しが出ています。

4-2.オーストラリアドル(豪ドル)と円の見通し

日本円は、豪ドルの低金利がしばらく続いたのち、オーストラリア中央銀行の利上げと日銀の現状維持で、中期的には円安豪ドル高になると見られています。

日本国内では経済状況こそ回復傾向にはありますが、物価上昇率は目標の2%の半分にも届かない状況で、しばらくはその状況が続くと考えられています。

そのため、少なくとも今から2~3年のうちに劇的に回復するとは考えにくく、現行の金融緩和策が今後も長期にわたって継続されていく可能性が高いとみられます。よって、豪州サイド(オーストラリア中央銀行)の金利政策がどう動くかが今後の相場の行方を左右します。

現在、日本を含めて低空飛行を続ける世界経済ですが、各国の金利政策や過去の金利政策による経済回復の具合からも、2~3年先まで見据えれば、ゆっくりとした景気回復ペースの加速が見込まれます。

また、従来の資源依存型の豪州経済は構造転換が進みつつあり、中でも豪州国内でのインバウンド消費及び、観光以外にも諸外国からの留学の受け入れといったサービス輸出が活発化の傾向にあります。

成長ペースが速いアジアとの距離が近い英語圏という豪州特有の強みからも、今後も内需の伸びが期待できます。その観点から、豪州経済が活発になることで、オーストラリア中央銀行が日銀よりも先に利上げに踏み切る可能性が出てきます。

そのため為替相場が徐々に高金利になることにも繋がり、2018年後半か2019年には円安豪ドル高に向かうという予想が出ています。

4-3.オーストラリアドル(豪ドル)と米ドルの見通し

リスク通貨である豪ドルに比べて、米ドルは円と同じように世界的な流通量が多い通貨です。そのため為替相場の動きの予想を立てやすく、今後も激しい変動はないと見られています。

また豪ドル/米ドルで見ると、2018年に入って一貫して下落傾向にあります。
大きな要因としてあげられるのは、アメリカの政策金利利上げや長期金利の上昇によって、オーストラリアとアメリカの金利の逆転が起こったこと、また米中貿易問題で中国経済への見通しが悪化したことです。

まず政策金利について見てみると、アメリカは2018年に入ってから2回も利上げを実施し、政策金利が2.0%とオーストラリアの1.5%を超えて金利が逆転し、その時点で先進国トップの金利となりました。

そのため、オーストラリアを含め、それ以外の高金利通貨の為替市場は、全体的に軟調傾向を推移しています。

また、米中貿易問題により、中国経済への見通しの悪化が懸念されることで、万が一「貿易戦争」の事態に陥った場合は、輸出大国である中国経済に対して大きな打撃がいくであろうと予想されます。

それにより、中国との結びつきの強いオーストラリアも、何らかの経済的打撃を受ける懸念があり、見通しが悪化しています。


5.オーストラリアドル(豪ドル)円のチャートをご紹介!

豪ドル円のFXスワップトレードで長期間保有をする際、気になるのが豪ドル円の今後の見通しです。 もし、今後下がる可能性が高いとすれば、長期間の保有には、得られるスワップ以上のリスクが伴います。

この段落では、検証する視点からも、豪ドル円の過去の為替チャートを紹介します。

5-1.オーストラリアドル(豪ドル)円の過去10年のチャートで値動きを考察

豪ドル円を長期間保有する前にまず確認したいことは「過去の値動きはどう推移したか」ということです。 過去10年間の豪ドル円の為替チャートを確認することで、今後の見通しをある程度予測することができるかもしれません。


豪ドル円過去10年の為替チャート

上の図は、豪ドル円の過去10年の為替チャートです。 特に大きな値動きが6回発生しています。

豪ドル円 過去10年に起こった大きな値動きの根拠
No. 主な要因 変動率  概要
世界金融危機 44%
下落
2008年10月以降、100年に1度と言われる世界金融危機
の影響で過去最安値の1豪ドル=55.02円を記録。
アメリカ
量的金融緩和
第1弾(QE1)
52%
上昇
アメリカは景気対策として2008年11月~2010年6月に、
1兆7500億ドルの量的金融緩和政策 第1弾(QE1)を
行いました。この影響で市場にアメリカドルが流出し、
円に対して高金利の豪ドルも買われ、豪ドル高が進みました。
アメリカ
量的金融緩和
第2弾(QE2)
19%
上昇
アメリカはさらなる景気対策で2010年11月~2011年6月に、
6000億ドルの量的金融緩和政策 第2弾(QE2)を行いました。
この影響で市場にアメリカドルが流出し、
さらに豪ドル高が進みました。
アメリカ
量的金融緩和
第3弾(QE3)
32%
上昇
アメリカで2012年9月に再度導入された量的金融緩和
第3弾(QE3)の実施で、豪ドル円の為替レートは、
2008年の世界金融危機が起こる前の水準まで戻りました。
アメリカ
金融緩和終了

中国経済減速

記録的原油安

イギリスEU離脱
24%
下落
アメリカの量的金融緩和終了で、市場にあふれ出た米ドルが
買い戻され、豪ドルを含む他の高金利通貨が安くなりました。
さらに、
・2015年8月に表面化した中国経済の景気減速
・2016年2月の記録的な原油安
・2016年6月24日のイギリス国民投票で、EU離脱派が勝利
と先行き不透明感が強くなるイベントが続き、
豪ドル安が進みました。
トランプ相場 12%
上昇
2016年11月、アメリカでトランプ氏が大統領に就任し、
トランプ政策への期待感からアメリカ株高が進み、
リスクオンの状態になり、豪ドル高になりました。

※量的金融緩和:簡単に言うと、市場に紙幣が大量に出回るようにすることです
※リスクオン:リスクの高い投資で積極的にリターンを求めようとする動き

過去10年の豪ドル円の為替チャートを振り返ると、豪ドル円の為替相場は、世界の景気とアメリカの影響を大きく受けることが分かりました。

【オーストラリアドル(豪ドル)円の史上最安値と、その原因】
豪ドル円の史上最安値は、2008年10月24日の1豪ドル=55.02円です。
原因は、アメリカ発の世界金融危機です。

豪ドル円が史上最安値になった要因からも、豪ドル円の為替レートはオーストラリア国内だけでなく、世界景気の影響を大きく受けることが分かります。

5-2.オーストラリアドル(豪ドル)円の政策金利は為替相場に影響する?

スワップトレードで気になるのが、豪ドルの政策金利です。FX会社は、各国の政策金利を参考にスワップポイントを決定しますので、政策金利が高いほど私たち投資家がもらえるスワップも多くなります。

一方、豪ドルの政策金利は2008年の7.25%から、徐々に下がっています。豪ドルの利下げは、FXスワップトレードをする際には痛手です。さらに豪ドル安(円高)になると、もらえるスワップポイントが少なくなる為替差損が発生するという状況に陥り、いいことは何もありません。

スワップトレーダーにとっては、「豪ドルの利下げ=豪ドル安」につながるイメージがありますが、為替相場は利下げ時に豪ドル安に動くのか、調べました。

2008年以降の豪ドル政策金利 利下げ時期と為替レートの変動
  1. 2008年8月 政策金利7.25%→2009年4月 政策金利3.00%
    →豪ドル円の為替レートは101.68円→68.40円まで下落
  2. 2011年10月 政策金利4.75%→2013年8月 政策金利2.50%
    →豪ドル円の為替レートは74.60円→87.84円まで上昇
  3. 2015年1月 政策金利2.50%→2015年5月 政策金利2.00%
    →豪ドル円の為替レートは97.91円→94.40円まで若干下落
  4. 2016年4月 政策金利2.00%→2016年8月 政策金利1.50%
    →豪ドル円の為替レートは80.86円→77.56円まで若干下落

「1.2008年8月→2009年4月」における注意点
2009年2月までは世界金融危機の影響を受けている時期であり、2009年2月~4月は、逆に57.03円から68.40円まで上昇しています。

結論として、豪ドルの政策金利変更、特に利下げによる為替への影響は少ないと見ていいでしょう。 豪ドルの利下げ時期に、豪ドル円は上昇する場合もあれば、下落する場合もありました。

このように、豪ドル円の為替相場の上昇と下落は、豪ドルの利下げ以外(世界景気やアメリカ経済)に強い関連性があり、予想していた「豪ドルの利下げ=豪ドル安」の関連性は見られませんでした。

より詳しく知りたい方はこちらです↓
オーストラリアの政策金利の推移と為替レートへの影響


6.2018年のオーストラリアドル(豪ドル)円の為替相場

これまでは、中長期的な豪ドルと円の見通しや豪ドルと米ドルの見通し、豪ドルと円の過去10年のチャートによる値動きなどを考察してきましたが、ここでは直近から2018年の間と期間を絞って、豪ドルと円についての為替相場について考えていきます。

6-1.これまでの為替相場

アメリカの2018年に入ってからの2回の利上げにより、低金利だった主要通貨国であるアメリカの政策金利がオーストラリアの金利との逆転を起こし、先進国トップの金利となりました。

また、アメリカが中国への制裁措置を行ったことで人民元の相場が下がり、その影響を受け豪ドルは一時下落しました。しかし、その後の政策で貿易戦争は回避できるとの見通しから、現在の為替相場は落ち着きを取り戻している状況です。

6-2.2018年の為替相場

豪ドル円の為替相場は、2018年7月19日現在で円相場では83円台前半です。

世界全体の物価が上昇し、景気が回復しないと豪ドルの利上げ可能性は低いでしょう。
物価上昇(インフレ)の動向は、豪ドルへの影響が強く、現状下降傾向にある中国市場経済の動向などにも大きく左右されます。

また、資源価格の反転傾向により、オーストラリアは資源国通貨の強みが生かされています。
さらに、豪ドル相場が影響を受けやすい、同様の資源輸出国である周辺諸国ニュージーランドドルとの関係、日銀の低金利政策が維持されるかどうかなどが今後の予想材料となっています。


7.オーストラリアドル(豪ドル)円相場の見通しを徹底解説!

前述では過去からこれまでの為替相場と、2018年現在の世界の為替相場について説明しました。ここからは今までの傾向を見ながら、多角的な視点と判断材料から、2018年以降の豪ドル円相場の予想を見ていきます。

7-1.多角的に見たオーストラリアドル(豪ドル)円相場の予想

インフレや外貨などさまざまな材料から多角的に見た豪ドル円相場の予想を見ていきます。

まずはインフレについてですが、資源国通貨は、インフレ時には相対的に強い傾向があります。やはり世界全体の物価の上昇により、景気回復の兆しが見えない限り金融政策としての利上げの可能性は低くなるため、その動向には注目する必要があります。
インフレ率が高くなれば利上げ傾向、デフレになれば低金利に流れると予想されます。

また、オーストラリア経済への影響が強い中国経済の動向は、2018年7月現在は下降気味であるため、その中国市場経済の動向などにも注目する必要があります。今後、中国市場経済が活況を帯びてくればその相場も高くなるという予想ができます。

資源国通貨は、商品市況の影響を受けやすく、商品市況が上昇時は資源国通貨高、商品市況が下落時は資源国通貨安となりやすい傾向があります。そんななか、原油価格などの影響を強く受けるオーストラリアの商品市況では資源国通貨の強みがいかされる傾向があります。

一時の下落からの反転傾向により上向いていることもあり、今後はゆるやかに上昇していくのではないかと予想されています。

そのほか、豪ドル相場が影響を受けやすい状況にある、周辺諸国ニュージーランドドルとの関係や、日銀の低金利政策の維持の状況も今後の予想材料となっています。

現在は下げ止まりになっている中国経済の回復や、商品市場の下落からの反転傾向などの要素をあわせた、これらの判断材料から考察しても、今後も豪ドル円相場は上昇傾向になることが予想されます

7-2.証券会社のオーストラリアドル(豪ドル)円相場の予想

代表的な証券会社である野村証券の予想を見てみましょう。
オーストラリアについて野村證券の予想では、2018年1-3月期の実質GDP成長率は前年比+3.1%へ加速し、市場予想(同+2.8%)を大幅に上回ったことから、今後は、国内でのインフラ投資の増加が期待されています。

それに伴い、新たな天然ガスプロジェクトの稼働による天然ガス資源輸出の増加や、内需拡大や観光客や留学生向けなどサービス輸出の拡大も期待されると発表されています。

以上の観点から、今後は2018年を通じて前年比+2%台後半~3%台と、潜在成長率とされる同+2.75%を上回る成長を予想しています。

一方でインフレ率に関しては目標水準を下回っていることから、オーストラリア中央銀行の豪ドルの金利政策による利上げは当面期待できず、早くて2019年2月に利上げに転じる可能性があると予想され、予想レンジを「1豪ドル=77~87円」として発表しています。

変動リスクが大きい豪ドルには注意も必要ですが、豪州経済の伸びや世界経済の回復が期待できるので、2~3年先を見据えたときには、景気回復ペースの加速が見込まれるという予想もされています。


8.オーストラリアドル(豪ドル)の投資法には何があるの?

資源輸出国であるオーストラリアの通貨である豪ドルは、情勢が安定している先進諸国でありながら高金利であることから、為替投資市場において人気があります。
それでは豪ドルにはどんな投資方法があるのかを紹介していきます。

8-1.外貨預金と外貨建て投資信託

豪ドルの投資方法として、まず

をご紹介します。

外貨預金
円を外貨に両替して預金し、その外貨の金利で運用する投資法です。たとえば、豪ドルに両替して口座に預けておくと、豪ドルの普通預金を保有していることになります。また、この普通預金から通常の日本円の預金と同じように、1カ月・3カ月・1年などの定期預金を申し込むことも可能です。

外貨の定期預金では、日本円の定期預金より相対的に金利が高いので、上手くすれば高い利子を得ることが期待できます。

ただし、為替相場の変動で思ったほど利息がつかなかったり、両替手数料(例:メガバンクの窓口で手続きすると1ドルあたり1円の手数料)がかかったりでマイナスになってしまうこともありますので注意が必要です。

外貨建ての投資信託
いわゆる外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)は、外貨に両替して運用する投資信託で少額から始めることができるのが特徴です。

外貨建てMMFをはじめるには、まずは外貨預金と同様に日本円から外貨に両替する必要があります。外貨預金と同様にこの両替に手数料がかかりますが、外貨建てMMFの場合、外貨預金と比べて両替手数料が割安に設定されているケースが多くなっています。

両替後の外貨建てMMFの購入は、米ドルのケースでは10ドル(約1,100円)から可能で、少額からでもスタートすることができるのが特徴です。

メリットとしては、利回りが高いことと、格付けが高く手堅い運用で安全性の高い債券に投資することがほとんどなので、元本割れのリスクが低く、信用力は高く、少額から投資できる部分も含めて、外貨投資初心者向けの投資です。

また、万が一資産を預けている金融機関が倒産した場合、外貨預金は預金保険機構の対象外なため保証されないのに対して、外貨建てMMFは金融機関が倒産しても資産は保護されるという特徴があります。

こちらも外貨預金と同様に、為替の変動と手数料による元本割れのリスクはあります。

8-2.外貨建て保険

豪ドルでの投資方法として、銀行での預金やファンドの他には、「外貨建て保険」があります。 外貨建て保険とは、保険料の支払いや保険金が外貨ベースで運用される保険で、支払い時の為替相場の変動を受けやすいのが特徴です。

日本円での保険に比べると保険料が割安、日本円と外国通貨とで資産分散ができる、円安になると受取額が増えるというメリットがあります。

しかし、こちらも外貨預金や外貨建てMMFと同様に、両替時の手数料がかかる、円高になるとまれに元本割れになるなどの受取額が減ってしまうというリスクがあります。

保険商品という商品の性質上、豪ドル投資として外貨建て保険を考えている人で生命保険を考えている場合は、上記の為替リスクなどをしっかりと理解し、万一の際の受け取り時にも元本割れで家族が困ることのないように、1本に絞らないようにすることもご検討ください。

8-3.FX(外国為替証拠金取引)

最後に豪ドルで投資する方法として、FXをご紹介します。 FX(Foreign Exchange、外国為替証拠金取引)とは、外貨を取引することで為替差益の獲得を目指す投資法です。

先ほど紹介した外貨預金・外貨建て投資信託・外貨建て保険に比べ、為替手数料が圧倒的に安く、長期投資で手数料負けすることはほぼありません。

通貨価格の上昇、下降を、経済の動向などから見通しを立て売買することで、利益を得ます。

FXにおいて、豪ドルは先進国通貨の中では金利が高いため、スワップポイントも利益獲得の手段になります。

取引をした2通貨の金利差をスワップポイントといい、高金利の通貨・豪ドルを買い、低金利の通貨・円を売れば差引で金利を受け取れます。スワップポイントは、年1回しか口座に反映されない外貨預金の金利と違い、毎日FXの口座に反映されます。

また、新興国の高金利通貨(トルコリラや南アフリカランド、メキシコペソなど)と比較すると、豪ドルの値動きはある程度安定しています。

資源大国でもあり、政治や経済の情勢が落ち着いている安定した先進国の通貨なので、長期で安定した収入を得る目的での投資として豪ドルへの注目度は高くなっています。

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9.人気のオーストラリアドル(豪ドル)円相場!今後も動向に注目しよう!

資源大国オーストラリアの通貨である豪ドルは、主要先進国通貨の中でも高い金利で人気の外貨です。

しかしながら、主要先進国通貨の中で為替変動リスクが一番高い通貨でもあり、いままでの記事を参考にして今後も動向に注目し賢く正しい投資を行うように心掛けてください。

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