オーストラリアドル(豪ドル)円の為替見通し(今後)

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オーストラリアドル(豪ドル)円の為替見通し(今後)

豪ドル円のFXスワップトレードで、長期間保有をする際、気になるのが豪ドル円の今後の見通しです。
もし、今後下がる可能性が高いとすれば、長期間の保有には、得られるスワップ以上のリスクが伴います。
そこで、以下の点から、豪ドル円の為替見通しを予想してみました。

目次

オーストラリアドル(豪ドル)円の過去10年のチャートで値動きを考察

豪ドル円を長期間保有する前にまず確認したいことは
「過去の値動きはどう推移したか」
ということです。

過去10年間の豪ドル円の為替チャートを確認することで、今後の見通しをある程度予測することができるかもしれません。

豪ドル円過去10年の為替チャート

上の図は、豪ドル円の過去10年の為替チャートです。
特に大きな値動きが6回発生しています。

豪ドル円 過去10年に起こった大きな値動きの根拠
No. 主な要因 変動率  概要
世界金融危機 44%
下落
2008年10月以降、100年に1度と言われる世界金融危機
の影響で過去最安値の1豪ドル=55.02円を記録。
アメリカ
量的金融緩和
第1弾(QE1)
52%
上昇
アメリカは景気対策として2008年11月~2010年6月に、
1兆7500億ドルの量的金融緩和政策 第1弾(QE1)を
行いました。この影響で市場にアメリカドルが流出し、
円に対して高金利の豪ドルも買われ、豪ドル高が進みました。
アメリカ
量的金融緩和
第2弾(QE2)
19%
上昇
アメリカはさらなる景気対策で2010年11月~2011年6月に、
6000億ドルの量的金融緩和政策 第2弾(QE2)を行いました。
この影響で市場にアメリカドルが流出し、
さらに豪ドル高が進みました。
アメリカ
量的金融緩和
第3弾(QE3)
32%
上昇
アメリカで2012年9月に再度導入された量的金融緩和
第3弾(QE3)の実施で、豪ドル円の為替レートは、
2008年の世界金融危機が起こる前の水準まで戻りました。
アメリカ
金融緩和終了

中国経済減速

記録的原油安

イギリスEU離脱
24%
下落
アメリカの量的金融緩和終了で、市場にあふれ出た米ドルが
買い戻され、豪ドルを含む他の高金利通貨が安くなりました。
さらに、
・2015年8月に表面化した中国経済の景気減速
・2016年2月の記録的な原油安
・2016年6月24日のイギリス国民投票で、EU離脱派が勝利
と先行き不透明感が強くなるイベントが続き、
豪ドル安が進みました。
トランプ相場 12%
上昇
2016年11月、アメリカでトランプ氏が大統領に就任し、
トランプ政策への期待感からアメリカ株高が進み、
リスクオンの状態になり、豪ドル高になりました。

※量的金融緩和:簡単に言うと、市場に紙幣が大量に出回るようにすることです
※リスクオン:リスクの高い投資で積極的にリターンを求めようとする動き

過去10年の豪ドル円の為替チャートを振り返ると、豪ドル円の為替相場は、世界の景気とアメリカの影響を大きく受けることが分かりました。


オーストラリアドル(豪ドル)円の史上最安値と、その原因

豪ドル円の史上最安値は、2008年10月24日の1豪ドル=55.02円です。
原因は、アメリカ発の世界金融危機です。

豪ドル円が史上最安値になった要因からも、豪ドル円の為替レートはオーストラリア国内だけでなく、世界景気の影響を大きく受けることが分かります。


オーストラリアドル(豪ドル)円の政策金利は為替相場に影響する?

スワップトレードで気になるのが、豪ドルの政策金利です。
FX会社は、各国の政策金利を参考にスワップポイントを決定しますので、政策金利が高いほど私たち投資家がもらえるスワップも多くなります。

一方、豪ドルの政策金利は2008年の7.25%から、徐々に下がっています。
豪ドルの利下げは、FXスワップトレードをする際には痛手です。
さらに豪ドル安(円高)になると、

という状況に陥り、いいことは何もありません。

スワップトレーダーにとっては、
「豪ドルの利下げ=豪ドル安」
につながるイメージがありますが、為替相場は利下げ時に豪ドル安に動くのか、調べました。

2008年以降の豪ドル政策金利 利下げ時期と為替レートの変動
  1. 2008年8月 政策金利7.25%→2009年4月 政策金利3.00%
    →豪ドル円の為替レートは101.68円→68.40円まで下落
  2. 2011年10月 政策金利4.75%→2013年8月 政策金利2.50%
    →豪ドル円の為替レートは74.60円→87.84円まで上昇
  3. 2015年1月 政策金利2.50%→2015年5月 政策金利2.00%
    →豪ドル円の為替レートは97.91円→94.40円まで若干下落
  4. 2016年4月 政策金利2.00%→2016年8月 政策金利1.50%
    →豪ドル円の為替レートは80.86円→77.56円まで若干下落

「1.2008年8月→2009年4月」における注意点
2009年2月までは世界金融危機の影響を受けている時期であり、2009年2月~4月は、逆に57.03円→68.40円まで上昇しています。

結論 豪ドルの政策金利変更(利下げ)による為替への影響は少ない
豪ドルの利下げ時期に、豪ドル円は上昇する場合もあれば、下落する場合もありました。
このように、豪ドル円の為替相場の上昇と下落は、豪ドルの利下げ以外(世界景気やアメリカ経済)に強い関連性があり、予想していた「豪ドルの利下げ=豪ドル安」の関連性は見られませんでした。

より詳しく知りたい方はこちらです↓
オーストラリアの政策金利の推移と為替レートへの影響


オーストラリアドル(豪ドル)政策金利の見通し

為替相場に大きな影響がないとはいえ、豪ドル政策金利の見通しはFXスワップトレーダーにとって重要な投資の判断材料です。

オーストラリア準備銀行

2018年4月11日
「過去に比べて利下げによる刺激の効果はなくなっている」
「次の政策金利は利下げではなく利上げの可能性」
2018年5月4日
「ある時点で高い金利が適切となる可能性」

との見解から、市場では豪ドルの利上げは2018年後半~2019年前半と予測されています。
FXスワップトレーダーにとっては、うれしいニュースですね。

※オーストラリア準備銀行:豪中銀やRBAとも呼ばれるオーストラリア連邦の中央銀行です。原則として毎月第1火曜日に「金融政策委員会」を実施し、政策金利をはじめとする金融政策を決定します。


2018年オーストラリアドル(豪ドル)円の今後の見通しは?

2018年3月~2018年5月の豪ドル円為替レート

2018年3月~2018年5月の豪ドル円為替相場はレンジ相場
3月~5月にかけて、豪ドル円の為替相場は、80円~84円の間を推移しています。
5月14日時点で82.55円です。

2018年に豪ドル円に影響を与えたニュースは以下の通りです。

2018年 豪ドル関連ニュース
日付 ニュース 豪ドル円
為替相場
2月2日 豪12月住宅建設許可が前月比-20%
→予想の-8.0%を大幅に下回りました
豪ドル安
2月5日 米国のNYダウ平均が暴落し、各国の株に連鎖する世界同時株安が発生
→高金利の豪ドルを売って、信頼性の高い円を買う動きになりました
豪ドル安
2月6日 オーストラリア準備銀行(RBA)が声明発表
「豪ドル高は経済の成長を抑える」
豪ドル安
2月6日 12月の貿易収支が-13.58億豪ドル
→予想の+2億豪ドルを下回りました
豪ドル安
3月1日 豪10-12月期民間設備投資が-0.2%
→予想の+1.0%を下回りました
豪ドル安
3月1日 トランプ大統領が「鉄鋼に25%・アルミニウムに10%の関税」と発言
→貿易戦争が予想されることから、投資家のリスク回避姿勢が
強まり、豪ドルを売って、信頼性の高い円を買う動きになりました
豪ドル安
3月7日 豪10-12月期経済成長率(GDP)が前年比+2.4%
→予想の+2.5%を下回りましたが、予想に近い数字でした
変化なし
4月4日 中国がアメリカへの報復関税導入を発表しました 豪ドル安
4月5日

4月10日
トランプリスクへの市場の織り込みが進み、国際情勢への過度な
警戒感が薄れてきました
豪ドル高
4月26日 豪1-3月期輸出入物価指数トランプリスクへの市場の織り込みが進み、
国際情勢への過度な警戒感が薄れてきました
豪ドル高

豪ドル円の為替相場は、上のニュースで1日~数日程度影響を受けたものの、数か月~1年間隔の相場は、以下のテーマに左右されます。

オーストラリアの経済成長の見通し

オーストラリアの経済成長率の推移
 2007年  2008年  2009年  2010年  2011年  2012年  2013年  2014年  2015年  2016年
 4.49%  2.61%  1.74%  2.31%  2.66%  3.62%  2.13%  2.79%  2.41%  2.52% 

リーマンショックがあった2008年でもプラス成長で、だいたい2~3%の成長率です。
オーストラリア経済は堅調に推移していることがわかります。

オーストラリア 今後の経済成長率の長期予測
 2017年  2018年  2019年  2020年  2021年  2022年
 2.21%  2.92%  2.95%  2.81%  2.75%  2.66%

※数値はIMF(国際通貨基金)による2017年10月時点の推計です。
オーストラリアは農業(小麦や羊毛)、素材(鉄鉱石、金、天然ガス、石炭)といった一次産品の輸出主要国で、鉄鉱石などの資源価格が上昇していることを背景に、今後も3%前後の経済成長が続くとみられています。

アメリカの利上げ時期の見通し
アメリカドルの政策金利は、2018年3月FRBによって利上げが発表され、現在1.50%です。
※FRB:アメリカの連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)

2018年5月に発表されたアメリカ雇用統計では、非農業部門雇用者数変化は予想値19.2万人に対して、結果値は16.4万人と予想値を下回りましたが、失業率は3.9%と4%を切りました。
アメリカ経済は堅調に推移していると言えます。

このことから、アメリカの政策金利は経済成長に後押しされ、今後も緩やかに上昇することが予想されています。

世界経済の見通し
世界経済には、以下のリスクが存在します。
・米中の貿易戦争
・シリア情勢をめぐる地政学的リスク
ただし、これらのリスク要因は、現時点では世界経済の成長に大きな影響を与えていません。
IMF(国際通貨基金)による、世界の経済成長率の見通しを紹介します。

IMFによる世界の経済成長率の見通し
2016年
実績値
2017年
予測値
2018年
予測値
2019年
予測値
経済成長率 3.2% 3.7% 3.9% 3.9%

豪ドル円の今後の見通しは?
今のところ
・豪ドル安(円高)要因:アメリカの利上げ
・豪ドル高(円安)要因:オーストラリアの経済成長・世界の経済成長
と言えます。

現時点では、より豪ドル高に傾きやすい状況にあり、今後3か月の豪ドル円為替レートは80円~87円と予想します。(2018年5月14日時点)

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