2020年ニュージーランドドル・NZドル円の為替見通し(今後)を過去10年チャートで予想

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著者:為替カバ 更新日:2020年1月27日

2020年 ニュージーランドドル(NZドル)円の見通し

こんにちは、為替カバです。
先進国の中で高金利通貨であるNZドルは、スワップポイント狙いのFXトレーダーに人気です。

ただ、スワップポイント狙いで長期保有する場合、NZドル円の今後の見通しはどうなるのか知っておく必要があります。

そこで、NZドル円の見通しについて、以下の点を調べながら予想しました。

この記事のもくじ
  1. NZドル円過去10年チャートで為替レートの推移を検証
  2. NZドルと豪ドルの相関度を調査
  3. NZドル円急落相場と史上最安値、その原因
  4. ニュージーランド経済の見通し
  5. 2020年NZドル円の為替見通し
  6. ニュージーランド政策金利の見通し
  7. あわせて知りたい豪ドル円・米ドル円など他通貨ペアの見通し

1.NZドル円過去10年チャートで為替レートの推移を検証

NZドル円を長期間保有する場合、気になるのが過去の値動きです。
そこで、過去10年間NZドル円がどう推移してきたのか、為替チャートで確認しました。
特に、為替レートが大きく動いた時期について、その原因を調べることで、今後の見通しをある程度予測することができるかもしれません。

NZドル円過去10年のチャート

上の図は、NZドル円の過去10年の為替チャートです。
特に大きな値動きが6回発生しています。

①2008年8月~2009年3月のNZドル円暴落相場

100年に1度と言われる、世界金融危機の影響で、比較的安全とされる円が買われ、多くの高金利通貨が暴落しました。

この影響で、2008年8月1日に80.96円だったNZドル円の為替レートは、2009年3月1日には45.58円と、35円以上も下落しました。

②2009年3月~2010年6月のNZドル円上昇相場

2009年3月1日に45.58円だったNZドル円の為替レートは、2010年6月には68.48円と、約20円上昇しました。

この上昇相場は、アメリカの量的金融緩和政策 第1弾(QE1)によるものとされています。

③2010年10月~2011年7月のNZドル円上昇相場

2010年10月1日に58.83円だったNZドル円の為替レートは、2011年7月には67.13円と、10円近く上昇しました。

この上昇相場は、アメリカの量的金融緩和政策 第2弾(QE2)によるものとされています。

④2012年7月~2013年6月のNZドル円上昇相場

アメリカで2012年9月に再度導入された量的金融緩和 第3弾(QE3)の実施の影響で、NZドル円の為替レートは2012年7月~2013年6月にかけて、58.98円~83.41円まで約24円上昇しました。

⑤2015年1月~2016年6月のNZドル円下落相場

2014年12月、2012年9月に導入されたアメリカの量的金融緩和が終わったことから、市場にあふれ出たドルが買い戻される形になり、NZドルを含む他の高金利通貨が安くなりました。
さらに、中国経済の景気減速や、記録的な原油安での世界景気も重なり、安全資産とされる円が買い戻され、NZドルが安くなりました。
そのため、2015年1月~2016年6月にかけて、93.05円~73.62円まで約20円下落しました。

⑥2016年11月~2017年2月のNZドル円上昇相場

2016年11月、アメリカでトランプ氏が大統領に就任し、トランプ政策への期待感からアメリカ株高が進み、リスクオンの状態になり、NZドル高になりました。
そのため、2016年11月~2017年2月にかけて73.79円~82.43円まで10円近く上昇しました。
※リスクオン:リスクの高い投資で積極的にリターンを求めようとする動き

結論

過去10年間は、ニュージーランド国内ではなく、世界の経済状況によってNZドル円の為替相場が大きく動いていることがわかります。


2.NZドルと豪ドルの相関度を調査

ニュージーランドとオーストラリアは地理的に、隣に位置しています。
過去10年のNZドル円と豪ドル円の為替チャートを比較すると、同じような値動きをすることが分かりました。

NZドル円と豪ドル円 過去10年のチャート

そこで、過去10年チャートから、大きく動いた要因ごとに、NZドルと豪ドルの変動期間と変動率と比較することで、NZドルと豪ドルの相関度合を調べました。

 動いた要因  NZドルの変動期間と変動率  豪ドルの変動期間と変動率
 ①2008年の世界金融危機  2008年8月~2009年3月
 44%下落
 2008年8月~2009年2月
 44%下落
 ②量的金融緩和政策 第1弾  2009年3月~2010年6月
 50%上昇
 2009年2月~2010年5月
 52%上昇
 ③量的金融緩和政策 第2弾  2010年10月~2011年7月
 14%上昇
 2010年9月~2011年5月
 19%上昇
 ④量的金融緩和政策 第3弾  2012年7月~2013年6月
 41%上昇
 2012年6月~2013年5月
 32%上昇
 ⑤量的金融緩和の終了  2015年1月~2016年6月
 21%下落
 2014年12月~2016年6月
 24%下落
 ⑥トランプ相場  2016年11月~2017年2月
 10%上昇
 2016年11月~2017年3月
 8%上昇

上の比較表からもわかるように、為替レートが動く要因は同じでも、NZドルと豪ドルで変動率・変動期間が若干異なることが分かります。

変動率:下落率はほとんど同じなのですが、上昇率には違いがありました
変動期間:豪ドルのほうが、NZドルよりも動き始める時期が若干早くなっていました

結論

豪ドルが大きく動き出したら、次はNZドルが動くと思った方が良いでしょう。


3.NZドル円急落相場と史上最安値、その原因

2000年~2018年でNZドル円が急落したのは以下の3回です。

最近は、ニュージーランド国内よりも世界景気の衰退時や、アメリカの量的金融緩和の終了で米ドルが強くなった時にNZドル円の急落が見られます。

NZドル円の史上最安値は1NZドル=41.87円で、かなり昔、ニュージーランドが経済不況に陥っていた2000年10月に起こりました。


4.ニュージーランド経済の見通し

ニュージーランド経済が不況に陥っていたのはかなり昔のことですが、その時に最安値を記録しました。そこで、ニュージーランド国内の経済に問題がないか経済成長率を確認しました。

下表は、ニュージーランドの経済成長率の推移です。
リーマンショックのあった2008年はマイナス成長でしたが、それ以外はプラス成長です。
また、2015年以降は経済成長率3%以上で、先進国の中では高い数値です。

これらのことから、ニュージーランド経済は堅調に推移していることがわかります。
また、2019年のニュージーランドの経済成長見通しも+2.52%と良好です。
※2019年は国際通貨基金(IMF)による2019年4月時点の推計

ニュージーランドの経済(GDP)成長率
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
+4.19% +2.56% +2.99% +2.52%
2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
+1.87% +2.55% +2.19% +3.14% +4.00%
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
+2.75% +3.96% -0.41% +0.32% +2.01%

2019年 ニュージーランド経済成長率の推移
1~3月期 4~6月期 7~9月期 10~12月期
2019年 +2.5% +2.1% +2.3% 2020年3月18日発表


5.2020年NZドル円の為替見通し

2019年1月~2019年12月のNZドル円為替相場を考察

直近1年のNZドル円為替相場は、米中貿易摩擦の再燃により円高が進んだものの、リスクが後退し、70円台を回復しています。

NZドル円2019年1月~2019年12月の為替レート

NZドル関連ニュース
日付 ニュース NZドル円
為替相場
2017年
12月11日
NZ準備銀行の次期総裁にエイドリアン・オア氏が任命
(オア氏の就任は、2018年3月27日の予定)
NZドル高
(円安)
2018年
1月18日
中国GDPの結果が予想より好調
→中国との貿易が盛んなオーストラリアが豪ドル高(円安)
→NZドルもつられてNZドル高(円安)になりました
NZドル高
(円安)
2月5日 米国のNYダウ平均が暴落し、各国の株に連鎖する世界同時株安が発生
→高金利のNZドルを売って、信頼性の高い円を買う動きになりました
NZドル安
(円高)
2月7日 ニュージーランドでの2017年12月の失業率が4.5%
→市場予想の4.7%を下回りました
NZドル高
(円安)
2月8日 NZ準備銀行が政策金利の据え置き(1.75%)を決定
→市場では、政策金利はしばらく据え置きになると予想
NZドル安
(円高)
3月15日 ニュージーランド10-12月GDPが前年比+2.9%
→市場予想の+3.1%を下回りました
NZドル安
(円高)
4月10日 米中貿易戦争の警戒が和らぎました
→リスク選好の円売りが先行し、NZドル高(円安)になりました
NZドル高
(円安)
5月29日 イタリア政治の先行き不透明感でイタリア株が3%超の大暴落
→リスク回避でNZドルが売られました
NZドル安
(円高)
12月19日 米ドルの利上げ
→今後も利上げが続くとの見通しでNZドルが売られました
NZドル安
(円高)
12月21日 アメリカ政府機関の一部閉鎖
→リスク回避でNZドルが売られました
NZドル安
(円高)
2019年
5月8日
NZ準備銀行が政策金利の引下げ(1.50%)を決定
→市場では、政策金利はしばらく据え置きになると予想
反応なし

NZドルの為替レートは、世界経済・アメリカ経済・隣国の豪ドルの影響を強く受けることから

についても調べました。

米ドルの政策金利

アメリカの政策金利は、2019年初めは2.50%でしたが、現在1.75%まで下がりました。
市場では、今後しばらくは金利が変わらない可能性が高いと予測しています。

トランプ政策の動向

トランプ大統領の経済に関する主な政策は2つです。

1.減税により海外進出した企業を米国に呼び戻し、今後10年で2500万人の雇用を創出
2.輸入品に高い関税をかけて米国内企業を守る

これらの政策が思惑通り機能すれば、さらなる景気向上につながり、NZドル円の為替相場も円安が進みます。逆に政策が失敗に終わり、期待した結果にならない場合、景気は後退し、NZドル円の為替相場は円高になります。

2017年8月9日の北朝鮮に対するトランプ大統領の過激な発言などから、北朝鮮の地政学リスクが高まり、NZドル円の為替が円高に動きました。

同11月17日、ロシアゲート事件を調査しているモラー特別検察官が、トランプ氏の側近メンバーを召集と報じたことから、多くの通貨で円高が進行しました。

2018年3月8日、鉄鋼とアルミニウムに輸入関税を課すことから始まった米中貿易摩擦の影響で、多くの通貨で円高が進行しました。

このように、トランプ政策の動向はNZドル円にも影響を及ぼします。

豪ドルの為替相場

豪ドル円も、NZドル円と同様の値動きです。
NZドルは「豪ドルの後を若干遅れて為替が変動する」という傾向がありますが、今のところ大きな乖離はありません。

豪ドル円2019年1月~2019年12月の為替レート

2020年 NZドル円の為替見通し 結論

ファンダメンタルズでは

ため、NZドル円の為替相場は、今後も若干の円安傾向になることが予想されます。

ただし、トランプ政権の米中貿易摩擦の再燃により、突発的な円高に見舞われる場合があります。

これらのことから、今後1年のNZドル円為替レートは、68円~73円と予想します。


6.ニュージーランド政策金利の見通し

NZドルの政策金利は、世界経済やアメリカの動向ほど為替相場に影響を与えません。
ただし、NZドルでスワップトレードする際は、今後の金利動向を知っておきたいところです。

ニュージーランド 政策金利の推移
3月 6月 9月 12月
2017年 1.75% 1.75% 1.75% 1.75%
2018年 1.75% 1.75% 1.75% 1.75%
2019年 1.75% 1.50% 1.00% 1.00%

政策金利2019年9月に1.50%→1.00%に下がり、もはや高金利と呼べなくなりました。
ニュージーランドの政策金利は、基本的に消費者物価指数(CPI)によって決められます。

ニュージーランドの消費者物価指数発表時期は、1月・4月・7月・10月の4回あり、
目標値の+1.0%~+3.0%に対して以下のように推移しています。

ニュージーランド消費者物価指数の推移
発表日 1月発表 4月発表 7月発表 10月発表
2017年 +1.3% +2.2% +1.7% +1.9%
2018年 +1.6% +1.1% +1.5% +1.9%
2019年 +1.9% +1.5% 1.7% +1.5%
2020年 +1.9% 4月19日

ニュージーランド政策金利見通し

ニュージーランド準備銀行(RBNZ・NZ中央銀行)は、消費者物価指数の上昇率が2020年に2.0%に達すると推測しています。

今のところ、推測通りに物価が推移していますので、ニュージーランドの政策金利が変更される可能性は低いでしょう。

ニュージーランド準備銀行の発言

●2017年8月
「(NZドルの押し上げやインフレの一段の減速を招きかねないため)金融政策は相当の期間、緩和的(=低金利)だろう」

●2018年5月
「現状の予想では2019年の第3四半期に利上げを行う」

NZドル円のスワップポイントは、ニュージーランド政策金利に左右されますが、FX会社によっても大きく違います。また、同じFX会社でも日によってもらえるスワップポイントが異なりますので、長期にわたって高いスワップポイントを維持しているFX会社を選ぶのが賢い選択です。
NZドルのスワップポイントを比較


7.あわせて知りたい豪ドル円・米ドル円など他通貨ペアの見通し

他の通貨ペアの値動きのくせや見通しを知っておくことで、あなたにあった通貨を選ぶことができます。

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