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FXアメリカドル(米ドル)円でスワップ金利生活を送るには?
アメリカドル(米ドル)を選ぶメリットとデメリット
FXには、米ドル以外にも南アフリカランドやトルコリラ、豪ドルなどを取引できます。
そこで、これら高金利通貨に対して、米ドルでスワップ金利生活を送るメリットとデメリットを調べました。
メリット | デメリット |
・世界の基軸通貨で安心して長期保有できる ・米ドルの政策金利は今後緩やかに上昇する見通し ・すべてのFX会社で取り扱いがある |
・他の高金利通貨より政策金利が低め |
米ドルのデメリット 他の高金利通貨より政策金利が低い
米ドルの政策金利は2.50%(2019年7月調査)で、他の高金利通貨より金利が低めです。
米ドルには、これ以外のデメリットは見当たりません。
次にメリットを見てみましょう。
米ドルのメリット1 世界の基軸通貨※で安心して長期保有できる
米ドルは、世界の基軸通貨として、経済・金融の中心的役割を担っており、世界で最も取引される通貨です。そのため、どの通貨よりも安心して長期保有できます。
※基軸通貨:国際通貨の中で中心、支配的な役割を占め、為替や、国際金融取引で基準として採用されている通貨のこと
米ドルのメリット2 米ドルの政策金利は今後緩やかに上昇する見通し
今の政策金利は、他の高金利通貨と比べると見劣りしますが、徐々に上昇しています。
アメリカは2008年のリーマンショック(世界同時株安)の景気刺激策として、米ドルの金利を下げていましたが、景気が上向きになり、2015年末~2017年は正常な状態に戻している段階です。
そして、米ドルの緩やかな金利上昇は今後も続く見通しです。
2018年は3月・6月・9月・12月に0.25%ずつ上昇し、現在は2.50%です。
2013年末 | 2014年末 | 2015年末 | 2016年末 | 2017年末 | 2018年末 |
0.25% | 0.25% | 0.50% 0.25%金利↑ |
0.75% 0.25%金利↑ |
1.50% 0.75%金利↑ |
2.50% 1.00%金利↑ |
2007年末 | 2008年末 | 2009年末 | 2010年末 | 2011年末 | 2012年末 |
4.25% | 0.25% 4.00%金利↓ |
0.25% | 0.25% | 0.25% | 0.25% |
メリット3 すべてのFX会社で取り扱いがある
世界で一番取引されている通貨のため、全てのFX会社で米ドル取り引きが可能です。
そのため、FX会社間のスワップポイント・スプレッドの競争が激しくなっています。
- スワップポイント(もらえる金利収入)が高い
- スプレッドが狭い(手数料が安い)
このようなFX会社を選べば、より有利に米ドルへ投資できます。
詳しくはこちらです→米ドル円のスワップポイント・スプレッドを比較
これらのメリット・デメリットから、米ドルは
「今の金利が低くても、今後の金利上昇を期待して、安心第一でスワップ金利生活を送りたい」
という方におすすめです。
では、生活費ごとに、どのくらいの米ドルが必要になるのか調べてみましょう。
毎月50万円~1万円でスワップ金利生活を送る場合に必要な証拠金を紹介します。
なお、FXでは2国間の金利差を参考にスワップポイントが決まります。
米ドル円の金利は2.50%、日本の金利は0.10%です。(2019年7月調査)
そのため、米ドル円を買うと1年で2.50%-0.10%=2.40%の金利がつきます。
また、レバレッジは4倍に固定します。
レバレッジ4倍にする理由
米ドル円の変動率を考慮しても、レバレッジ※4倍程度でトレードすれば、強制決済される確率はかなり低くなります。
※レバレッジ:少ないお金でたくさんの金額を取引できるFXの制度です。
詳しくはこちらです→FXのレバレッジって何?
例えば、1米ドル=100円の時、レバレッジ4倍では1米ドル=75円まで円高が進まないとロスカットされません。
毎月50万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 6250万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 600万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 6250万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約222万ドル |
毎月50万円の生活費があれば、普通よりも裕福な暮らしができます。
毎月50万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約222万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で6250万円の証拠金が必要です。
マイナス金利政策を実施中の日本円では、仮に定期で6250万円を銀行に預けても、よくて年間10万円程度の利子しかつきません。
ただ残念ながら、6250万円は、普通の人に用意できる金額ではありません。
毎月30万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 3750万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 360万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 3750万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約133万ドル |
毎月30万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約133万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で3750万円の証拠金が必要です。
毎月30万円あれば、普通に生活することができます。
ただ3750万円もかなりの大金で、普通の人にはなかなか用意するのが難しい金額です。
毎月20万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 2500万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 240万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 2500万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約89.0万ドル |
毎月20万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約89.0万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で2500万円の証拠金が必要です。
生活費20万円は家族で暮らすには厳しいのですが、独身であれば普通に暮らせる金額です。
ただ2500万円も大金で、普通の人には用意するのが難しい金額です。
毎月10万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 1579万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 120万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 1250万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約44.5万ドル |
毎月10万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約44.5万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で1250万円の証拠金が必要です。
生活費10万円は一人暮らしでも厳しい金額です。ただし1250万円という金額は、副業などで収入を増やして、質素な生活で支出を減らす生活を続ければ、普通の人でも何とか入手可能です。
毎月5万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 625万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 60万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 625万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約22.2万ドル |
毎月5万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約22.2万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で625万円の証拠金が必要です。
5万円はのスワップ金利収入だと、これだけでは生活できず生活費の足しになるレベルです。
625万円という金額は、時間はかかりますが倹約生活を続ければ達成可能な金額です。
毎月3万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 375万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 36万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 375万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約13.3万ドル |
毎月3万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約13.3万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で375万円の証拠金が必要です。
3万円のスワップ金利収入だと、小遣いになるレベルです。
小遣いが3万円増えると思うと、うれしいですね。
用意する証拠金も375万円と1000万円を大きく下回り、現実的な数字です。
毎月1万円での米ドル円スワップ金利生活をする場合 158万円必要
1年間で受け取るFXスワップ金利収入 | 12万円 |
レバレッジ4倍の金利 | 9.60% |
用意する証拠金 | 125万円 |
必要な外貨(1米ドル=112.4円の場合) | 約4.45万ドル |
毎月10万円のスワップ金利を得るのに必要な米ドルは、約4.45万ドルです。
レバレッジ4倍で、日本円で125万円の証拠金が必要です。
月1万円だと、小遣いでも厳しい金額ですが、余分に使えると思うとうれしいものです。
用意する証拠金は125万円ですので、「今すぐ用意できる」という人もいるのではないでしょうか。
アメリカドル(米ドル)円でスワップ金利生活を送る場合の注意点
米ドル円を保有した際にもらえるスワップポイントは、全てのFX会社で同じではありません。
スワップポイントの高さを売りにしているFX会社と、そうでないFX会社があります。
そのため、FX会社によってもらえるスワップポイントは大きく違います。
下の表は、大手24社の中で米ドル円でスワップポイントが高い上位3社の比較表です。
スワップ1位 | スワップ2位 | スワップ3位 |
GMOクリック証券(くりっく365) 年間スワップ 20249円 スプレッド 1.0銭 |
SBI FXトレード 年間スワップ 25298円 スプレッド 0.27銭~ |
GMOクリック証券(FXネオ) 年間スワップ 24009円 スプレッド 0.2銭※ |
※年間スワップは、直近1年間(2021年6月1日~2022年5月31日)保有時につくスワップ
※GMOクリック証券(FXネオ)のスプレッドは原則固定(例外あり)
より詳しく調べたい方はこちらです→米ドル円のスワップポイントを比較
為替リスクなしで米ドルのスワップポイントを安全に受け取るには
米ドル円に高い買いスワップポイントを提供するFX会社と、低い売りスワップポイントを提供するFX会社を利用する投資法です。
為替リスクを取らずに安全にスワップポイントを受け取れます。
→FX米ドル円でスワップポイントサヤ取り
(検証結果やメリット・デメリットを記載しています)
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