FXメキシコペソ円でスワップ金利生活を送るには？

著者：為替カバ　更新日：2020年11月2日

FXメキシコペソ円でスワップ金利生活を送るには？

メキシコペソを選ぶメリットとデメリット

FXには、メキシコペソ以外にも南アフリカランドやトルコリラ、米ドルなどを取引できます。
そこで、これら高金利通貨に対して、メキシコペソでスワップ金利生活を送るメリットとデメリットを調べました。

メキシコペソを選択するメリットとデメリット
メリット	デメリット
・政策金利が安定して高い・格付けが投資適格級を維持	・取り扱うFX会社が少なめ・為替変動率が先進国通貨より高い

メキシコペソのデメリット1　取り扱うFX会社が少なめ
大手24FX会社中メキシコペソ円を取り扱うのは14社と少なめです。
詳しくはこちらです→メキシコペソ円取扱いFX会社のスワップポイントを比較

メキシコペソのデメリット2　為替変動率が先進国通貨より高い

高金利通貨の為替変動率
通貨ペア	為替変動率
トルコリラ円	28.07%
南アフリカランド円	23.30%
メキシコペソ円	20.38%
NZドル円	15.29%
豪ドル円	14.61%
米ドル円	13.06%

過去5年(2015年～2019年)の平均為替変動率は、トルコリラ円・ランド円に次いで3番目の高さです。

次にメリットを確認します。
メキシコペソのメリット1　政策金利が安定して高い
メキシコペソの政策金利は6.50%とトルコリラ円に次いで高いです。

高金利通貨の政策金利
通貨ペア	為替変動率
トルコリラ円	10.25%
メキシコペソ円	5.00%
南アフリカランド円	3.50%
米ドル円	0.25%
NZドル円	0.25%
豪ドル円	0.25%

また、今だけ政策金利が高いのではなく、安定して高金利を保っています。

メキシコペソ政策金利の推移
2013年末	2014年末	2015年末	2016年末	2017年末	2018年末
3.50% 1.00%↓	3.00% 0.50%↓	3.25% 0.25%↑	5.75% 2.50%↑	7.25% 1.50%↑	8.25% 1.00%↑
2007年末	2008年末	2009年末	2010年末	2011年末	2012年末
7.50%	8.25% 0.75%↑	4.50% 3.75%↓	4.50%	4.50%	4.50%

メリット2　格付けは投資適格級を維持
大手格付け会社はメキシコ国債（メキシコペソ）を投資適格級と判断しており、安心して投資できます。下は大手格付け会社のメキシコ国債（メキシコペソ）格付けです。

ムーディーズ：A3（信用力がある）
S＆P：BBB+（信用力は中程度）

※AAA→AA→A→BBB→BB→B→CCC→D（デフォルト）の順に信用力が下がります

これらのメリット・デメリットから、メキシコペソは
「多少為替変動率が高くても、高金利の国でスワップ生活を送りたい」
という方におすすめです。

では、生活費ごとに、どのくらいのメキシコペソが必要になるのか調べてみましょう。
毎月50万円～1万円でスワップ金利生活を送る場合に必要な証拠金を紹介します。

なお、FXでは2国間の金利差を参考にスワップポイントが決まります。
メキシコペソ円の金利は5.00%、日本の金利は-0.10%です。
そのため、メキシコペソ円を買うと1年で5.00%-(-0.10%)=5.10%の金利がつきます。

また、メキシコペソは為替変動率が高いことから、レバレッジは3倍に固定します。
※レバレッジ：少ないお金でたくさんの金額を取引できるFXの制度です。
詳しくはこちらです→FXのレバレッジって何？

レバレッジ3倍だと、33%下落するまではロスカット（強制決済）されません。
例えば、1メキシコペソ=4.68円で購入すると、1メキシコペソ=3.65円まで円高が進まないとロスカットされません。

毎月50万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	600万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	3922万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約2514万ペソ

毎月50万円の生活費があれば、普通よりも裕福な暮らしができます。

毎月50万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約2514万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で3922万円の証拠金が必要です。

マイナス金利政策を実施中の日本円では、仮に定期で3922万円を銀行に預けても、よくて年間2万円程度の利子しかつきません。

ただ残念ながら、3922万円は、普通の人に用意できる金額ではありません。

毎月30万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	360万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	2353万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約1508万ペソ

毎月30万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約1508万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で2353万円の証拠金が必要です。

毎月30万円あれば、普通に生活することができます。

ただ2353万円もかなりの大金で、普通の人にはなかなか用意するのが難しい金額です。

毎月20万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	240万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	1569万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約1006万ペソ

毎月20万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約1006万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で1569万円の証拠金が必要です。

生活費20万円は家族で暮らすには厳しいのですが、独身だと普通に暮らせる金額です。
ただ1569万円も大金で、普通の人には用意するのが難しい金額です。

毎月10万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	120万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	784万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約503万ペソ

毎月10万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約503万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で784万円の証拠金が必要です。

生活費10万円は一人暮らしでも厳しい金額です。ただし784万円という金額は、副業などで収入を増やして、質素な生活で支出を減らす生活を続ければ、普通の人でも何とか入手可能です。

毎月5万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	60万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	392万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約251万ペソ

毎月5万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約251万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で392万円の証拠金が必要です。

5万円のスワップ金利収入だと、これだけでは生活できず生活費の足しになるレベルです。
392万円という金額は、時間はかかりますが倹約生活を続ければ達成可能な金額です。

毎月3万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	36万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	235万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約150万ペソ

毎月3万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約150万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で235万円の証拠金が必要です。

3万円のスワップ金利収入だと、小遣いになるレベルです。
小遣いが3万円増えると思うと、うれしいですね。
用意する証拠金も235万円と、もうすでに持っている方も多いと思われます。

毎月1万円でのメキシコペソ円スワップ金利生活シミュレーション

1年間で受け取るFXスワップ金利収入	12万円
レバレッジ3倍の金利	15.30%
用意する証拠金	78万円
必要な外貨（1メキシコペソ=4.68円の場合）	約50.3万ペソ

毎月10万円のスワップ金利を得るのに必要なメキシコペソは、約50.3万ペソです。
レバレッジ3倍で、日本円で78万円の証拠金が必要です。

月1万円だと、小遣いでも厳しい金額ですが、余分に使えると思うとうれしいものです。
用意する証拠金は78万円です。働いている人であれば、ほとんどの方が「今すぐにでも始められる」金額です。

メキシコペソ円でスワップ金利生活を送る場合の注意点

メキシコペソ円を保有した際にもらえるスワップポイントは、全てのFX会社で同じではありません。

スワップポイントの高さを売りにしているFX会社と、そうでないFX会社があります。
そのため、FX会社によってもらえるスワップポイントは大きく違います。

より詳しく調べたい方はこちらです→メキシコペソ円のスワップポイントを比較

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