FXと南アフリカランド債券を比較

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FXと南アフリカランド債券を比較

FX以外に南アフリカランドに投資する方法として、南アフリカランド債券があります。

債券とは、お金を借りるために発行する借用証書のことをいいます。発行するのは、国や地方自治体、それに企業です。

ここで、国が発行する債券を「国債」、地方自治体が発行する債券を「地方債」、企業が発行する債券を「社債」といいます。

債券を購入すると、定期的に利率分の利子を受け取ることができるのが通常です。

南アフリカランド債券は、FXより有利な投資法といえるのでしょうか。
南アフリカランド債券とFXの安全性や得られる利益について、詳しく調べてみました。


南アフリカランド債券の紹介

南アフリカランド建ての債券を調べてみると、「エイチエスビーシー・バンク・ピーエルシー2020/1/7満期南アフリカランド建社債」という名前の債券がありました。

南アフリカランド建て債券の基本情報
 利率  7.60%(税引き前)
 申込単位  1万ランド
 債券の発行体  HSBC Bank plc
 発行体の格付け  Aa2(ムーディース)/AA-(S&P)
 利払い日  年2回(1/7、7/7)
 償還日  2020/1/7

また、下の図は債券販売元であるSBI証券による、利払い金の説明図です↓

エイチエスビーシー・バンク・ピーエルシー2020/1/7満期南アフリカランド建社債

では、この南アフリカランド債券とFXを比較することにします。


南アフリカランド債券とFXを1年保有した場合

エイチエスビーシー・バンク・ピーエルシー2020/1/7満期南アフリカランド建社債と
FX代表のGMOクリック証券くりっく365それぞれで、南アフリカランド(10万通貨)を1年間保有した場合に得られる利益を比較してみます。

比較条件
為替レート : 1ランド=10.2円(購入時と売却時で為替レートに変化なし)
GMOクリック証券くりっく365の年間スワップポイント : 54408円(直近1年)
GMOクリック証券くりっく365のスプレッド(往復為替手数料) : 0.92銭
として、計算してみます。


10万ランドを1年間保有した場合
   GMOクリック証券くりっく365   南アフリカランド債
 購入に必要な金額 100万460円 105万円
 金利収入  +54408円  +58750円
 往復為替手数料 -920円
(往復0.92銭)
-100000円
(往復1円)
 合計利益  +53488円  -41250円 

となり、南アフリカランド債券の為替手数料が恐ろしく高いため(FXの100倍以上)、合計の利益だと1年ではマイナスです。次に先ほどと同じ条件で、3年間保有した場合をシミュレーションしてみます。


10万ランドを3年間保有した場合
   GMOクリック証券くりっく365   南アフリカランド債
 購入に必要な金額 100万460円 105万円
 金利収入  +163224円  +176250円
 往復為替手数料 -920円
(往復0.92銭)
-100000円
(往復1円)
 合計利益  +162304円  +76250円 

南アフリカランド債券のほうは、やっとプラス運用になりましたが、それでもFXとは合計利益が2倍以上違います。


南アフリカランド債とFXの違いを徹底比較

   FX  南アフリカランド債
 為替手数料  安い  高い
 金利  南アフリカと日本との金利差に連動  固定金利
 保有期間  ペナルティーなしにいつでも解約可能で、
 毎日スワップ金利がつく
 中途解約可能だが、
 売却時の売却額面により
 受け取る金額が変動
 安全面  FX会社が倒産しても信託保全により
 預けたお金が全額戻ってくる
 債券の発行体の倒産したら、
 お金が戻ってくる保証はない
 購入金額
 レバレッジ制度により、外貨の購入に
 全額用意する必要がない
 外貨の購入に全額必要
 税金  1年の利益が20万円以下だと非課税
 1年の利益が20万円以上で20.315%課税
 20.315%の税金が自動で引かれる

赤色:有利なところ 青色:不利なところ
※レバレッジとは:FX会社に証拠金を預けることで、証拠金の最大25倍までの外貨を購入できます。詳しくはこちらです→レバレッジとは

南アフリカランド債にはない、FXの優れたメリットとして以下のようなものがあることが分かります。

1.FXは債券に比べ、手数料が安い
先ほどの計算でも分かるように、圧倒的に違います。

2.FXは毎日スワップ収入を受け取れる
通常、南アフリカランド債券は、半年後あるいは、1年後など、あらかじめ決めた時期にしか金利がつきません。さらに、債券の種類によっては償還日まで金利がつかないものもあります。

さらに、南アフリカランド債券を、償還前に途中で解約してしまうと、為替レートに加えて、解約時における債券の額面価格によっても、受け取る金額が異なってきます。

FXでは為替レートの影響を受けますが、毎日スワップポイントがつき、口座に反映され、いつでも好きなときに売ることが出来ます。

3.FX会社が倒産しても資産は全額保護される
債券の発行体(HSBC Bank plc)の倒産に伴って生じた債券の損失は、自己責任の原則により、どこからも一切補償されません

一方、FX会社は全額信託保全という制度を法律により義務化しているため、仮にFX会社が倒産したとしても、預けたお金が全額保護される仕組みです。
詳細を知りたい方はこちら→FX会社が倒産したら(別ウインドウで開きます)

4.FXでは南アフリカランドの購入時、全額用意する必要はない
南アフリカランド債券では南アフリカランドを10万ランド購入しようと思ったら100万円+為替手数料分用意しなければ買えません。(1ランド=10円の時)

しかし、FXではFX会社では、レバレッジを効かせることで、それより少ないお金で10万ランドを購入できます。(詳しくはこちらです→FXのレバレッジって何?

5.FXでは年間20万円までの利益は課税対象にならない
FXでは、年収2000万円以下の給与所得者(サラリーマンやパート・アルバイトの方)であれば、年間20万円までの利益は、課税対象になりません

仮に20万円以上の利益を出した場合でも、税率は一律20.315%です。また、必要経費が認められますので、支払う税金はさらに下がります。
必要経費の考えなど詳しくはこちらです→FXでスワップポイントにかかる税金を減らすには

それに対して、南アフリカランド債券は、受け取る利子や為替差益に対して自動で20.315%の税金が引かれますし、必要経費も認められません。


結論 FXが南アフリカランド債券より、利益・安全面とも有利

利回りを追求したい場合は、FX取引でレバレッジをかけるとより有利な利回りになることが分かります。

ただし、FX会社の中でも、スワップ金利(スワップポイント)に大きな違いがありますので、よく検討されることをオススメします。

詳細はこちらをご覧ください↓
南アフリカランド円のスワップポイントを比較


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